日本銀行金融研究所は、2021年5月24、25日に「ニューノーマルへの適応：COVID-19後の展望と政策課題（Adapting to the New Normal: Perspectives and Policy Challenges after the COVID-19 Pandemic）」をテーマとして2021年国際コンファランスを開催した。1983年に第1回を開催して以降、初のオンライン開催となった今回のコンファランスでは、感染症後の展望と政策課題をめぐる幅広いトピックについて議論が展開された。
本コンファランスは、黒田東彦（日本銀行）の開会挨拶で始まり、オリヴィエ・J・ブランシャール（マサチューセッツ工科大学）が前川講演を、金融研究所海外顧問のアタナシオス・オルファニデス（マサチューセッツ工科大学）が基調講演を行った。報告セッションでは、アティフ・R・ミアン（プリンストン大学）、マーカス・K・ブルネルマイヤー（プリンストン大学）、デビッド・オーター（マサチューセッツ工科大学）の3名が発表者を務めた。金融研究所特別顧問の植田和男（共立女子大学兼東京大学）を座長とする政策パネル討論では、ギータ・ゴピナート（国際通貨基金）、チャールズ・L・エバンス（シカゴ連邦準備銀行）、ティフ・マックレム（カナダ銀行）、フィリップ・R・レーン（欧州中央銀行）、ステファン・イングベス（スウェーデン・リクスバンク）、若田部昌澄（日本銀行）の6名がパネリストを務めた。最後に、金融研究所海外顧問のカール・E・ウォルシュ（カリフォルニア大学サンタ・クルーズ校）による全体総括をもって締めくくられた。
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