金融研究 第21巻別冊第1号 (2002年6月発行)

モンテカルロ法によるプライシングとリスク量の算出について
─正規乱数を用いる場合の適切な実装方法の考察─

石川 達也、内田 善彦

 金融派生商品(以下、派生商品)のプライシングやVaRなどのリスク量の算出において、モンテカルロ法によるシミュレーションは、有効な計算手法の1つである。複雑なペイオフを持つ派生商品のプライシングや、複雑な損益曲線を持つポートフォリオのリスク量計算では、モンテカルロ法以外の選択肢がない場合も少なくない。このため、多くの金融機関では、何らかの形でモンテカルロ法を実務で利用している。しかし、モンテカルロ法の具体的な実装方法について詳細に検討し妥当な方法を示しているような文献は少ない。実務上でも十分な検討がなされているケースは多くないのが実態であると思われる。こうした観点から、本稿では、正規乱数を用いたモンテカルロ法による派生商品のプライシングやリスク量計算の結果を基に、適切な実装方法の考察を行う。

キーワード:数値計算、モンテカルロ法、シミュレーション


掲載論文等の内容や意見は、執筆者個人に属し、日本銀行あるいは金融研究所の公式見解を示すものではありません。

Copyright © 2002 Bank of Japan All Rights Reserved. 注意事項

ホーム