ディスカッションペーパーシリーズ(日本語版) 2011-J-12

執行戦略と取引コストに関する研究の進展

杉原慶彦

 近年、情報通信技術の進歩を背景に、電子取引を活用して大口取引執行時の価格への影響を低減させる動きが広がっているほか、売買の高速化や代替市場の発展を背景として、米欧市場を中心に取引の執行行動そのものに変化がみられる。杉原[2011] では、市場参加者の実務的な視点からこうした動向を整理したが、本稿では、そのような執行行動に関する研究をサーベイする。

キーワード:取引コスト、最適執行戦略、マーケット・マイクロストラクチャー、アルゴリズム取引、高頻度取引、統計的裁定取引、最適注文回送


掲載論文等の内容や意見は、執筆者個人に属し、日本銀行あるいは金融研究所の公式見解を示すものではありません。

Copyright © 2011 Bank of Japan All Rights Reserved. 注意事項

ホーム