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企画展 海を越えた中世のお金―“びた1文”に秘められた歴史―

展示概要

海を越えた中世のお金―“びた1文”に秘められた歴史―

 近年、発掘や古文書などの調査研究の飛躍的な進展により、中世(鎌倉・室町~戦国時代)における銭貨の使用実態が明らかとなってきました。
 中世の日本では、東アジアの影響を強く受けるかたちで、中国から大量の銭貨がもたらされました。渡来した銭貨は人々に広く受け入れられ、それまで年貢として納められていた米や各地の特産物が市で取引される商品に生まれ変わり、貨幣経済が大きな発展を遂げたことがわかってきました。
 本企画展では、なぜ中国の銭貨が日本に大量に流入し、どのようにして浸透していったのか、後に“びた銭”と呼ばれる粗悪な銭貨がどのような影響を及ぼしたのか、さらに、石見銀山など戦国大名の鉱山開発によって登場した石州銀や甲州金といった金銀貨を含め、中世の貨幣流通の変遷について最新の研究成果を踏まえてご紹介します。
 日本や中国など東アジアの貨幣をはじめ当館所蔵の多彩な資料を通し、貨幣が本格的に使われるようになった中世という時代を感じていただければ幸いです。

開催期間

2009年10月10日(土)~2010年3月14日(日)

主な展示資料

永楽通宝
永楽通宝
びた銭
びた銭
甲州金
甲州金

リーフレット

p.1~3(2,276KB pdf)
p.4~5(1,747KB pdf)
p.6~7(2,356KB pdf)
p.8~10(2,760KB pdf)
p.11~12(706KB pdf)

図録

表紙・口絵P.1~P.5(2,734KB pdf)
P.6~P.9 (3,043KB pdf)
P.10~P.29 (2,977KB pdf)
P.30~P.33(3,009KB pdf)
P.34~P.40(2,575KB pdf)
P.41~P.49(1,434KB pdf)

研究会の記録(221KB pdf)