金融研究 第44巻第1号 (2025年1月発行)

第24回情報セキュリティ・シンポジウム「データ活用とプライバシー保護の両立」の模様

近年、多くの組織が、戦略的にデータ活用を推進しながら、デジタル・トランスフォーメーション(DX)や新たな価値創造に向けた取組みを強化している。また、複数の組織がデータを持ち寄ることによって、高度な統合分析を目指す動きへの関心も高まっている。このように各組織においてデータを取り扱う際、そうしたデータに「個人に関する情報」が含まれている場合には、プライバシーへの配慮が必要となる。
今回のシンポジウムでは、さまざまなプライバシー保護技術の特徴や技術を組み合わせた場合の効果、プライバシー保護技術の利用に当たっての留意点などについて、関連する分野の専門家や実務者を招き、技術と法制度の両面から講演とパネル・ディスカッションを行った。当日は、情報セキュリティ技術にかかわる金融機関関係者など、約200名がオンラインで参加した。本稿では、講演およびパネル・ディスカッションの概要を紹介する。


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