金融研究 第41巻第2号 (2022年4月発行)

第22回情報セキュリティ・シンポジウム「スマートフォンの利用にかかるセキュリティ」の模様

近年、さまざまな金融サービスがスマートフォン・アプリとして提供されているが、こうした多くの金融サービスがスマートフォンに搭載されるようになると、それらを狙った犯罪も増えてくることが懸念される。
金融サービスを安全に利用してもらうためには、想定されるリスクを把握し、それに合わせたセキュリティ対策を事前に講じておく必要がある。その際、足許のセキュリティ対策にとどまらず、今後生じうる問題に対応すべく中長期的な視野をもって、スマートフォンのセキュリティに関連する最先端の研究動向をフォローしておくことが重要である。
今回のシンポジウムでは、第一線で活躍している専門家や実務者を招き、スマートフォンの利用にかかる足許の脅威、スマートフォンを巡るセキュリティの最新の研究動向、今後のセキュリティ対応のあり方に関して、講演とパネルによる議論を行った。当日は、情報セキュリティ技術にかかわる金融機関関係者等、約200名がオンラインで参加した。本稿では、シンポジウムにおける講演やパネルの議論の概要を紹介する。


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