金融研究 第39巻第1号 (2020年1月発行)

第20回情報セキュリティ・シンポジウム「金融分野における機械学習システムの適切な活用に向けて」の模様

日本銀行金融研究所情報技術研究センター(Center for Information Technology Studies: CITECS)は、2019年3月27日、「金融分野における機械学習システムの適切な活用に向けて」をテーマとして、第20回情報セキュリティ・シンポジウムを開催した。
近年、金融分野では、人工知能(artificial intelligence: AI)を利用して既存業務の効率化や新しいサービスの提供を検討する動きが活発化しており、そのコアとなる技術として機械学習(machine learning)が注目を集めている。金融業界において機械学習を実装した情報システムを活用していくに当たっては、セキュリティ対策や品質保証が重要な課題となる。
今回のシンポジウムでは、機械学習を実装した情報システムのセキュリティと品質にかかる最新の研究動向を講演で紹介するとともに、金融サービスに活用する際の留意点や課題についてパネル・ディスカッションを行った。情報セキュリティ技術にかかわる金融機関の実務者、大学等の研究者、システムの開発・運用に携わる実務者等、約100名が参加した。本稿では、シンポジウムにおける講演やパネルの議論の概要を紹介する。


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