金融研究 第29巻第3号 (2010年7月発行)

ファイナンス・ワークショップにおけるパネル討論
「金融危機後の金融工学の展開」の模様

 日本銀行金融研究所は、2009年12月22日に「金融危機後の金融工学の展開」をテーマとした研究ワークショップを開催した。本ワークショップの主要な目的は、米国のサブプライム住宅ローン問題に端を発した金融危機の経験を踏まえ、金融工学の今後の方向性について実務家と研究者が意見交換を行うことであった。
 本ワークショップでは、本誌本号に所収されている3つの研究が報告されるとともに、「金融危機後の金融工学の展開」をテーマとしたパネル討論(座長:倉澤資成・横浜国立大学教授)が行われた。パネル討論では、金融工学の展開に関し、(1)これまでの役割、(2)金融危機の経験を踏まえた反省点、(3)今後の展望などについてさまざまな意見が呈示された。
 本稿では、本ワークショップのうち、開会挨拶、パネル討論におけるパネリストの導入報告、パネル討論における自由討議、座長総括について、その概要を紹介する。


掲載論文等の内容や意見は、執筆者個人に属し、日本銀行あるいは金融研究所の公式見解を示すものではありません。

Copyright © 2010 Bank of Japan All Rights Reserved. 注意事項

ホーム