金融研究 第25巻第1号 (2006年3月発行)

ワークショップ「戦前期日本の直接金融と間接金融:戦前日本の金融システムは銀行中心であったか」の模様

 日本銀行金融研究所では、金融史研究の一環として、平成17年9月9日、「戦前期日本の直接金融と間接金融:戦前日本の金融システムは銀行中心であったか」と題するワークショップ(座長:香西泰・日本経済研究センター客員研究員)を開催した。
わが国の金融システムの歴史をみると、戦後は銀行中心であったとされているが、戦前については、1.銀行中心の間接金融型であったとする見解と、2.資本市場による資金調達を中心とする直接金融型であったとする見解が並存している。本ワークショップでは、この論点について、産業革命期から戦間期までの経済発展に伴う金融経済構造の変化を踏まえつつ、資金循環やリスク負担、コーポレート・ガバナンス等の幅広い観点から議論を行った。
 本稿では、本ワークショップにおける報告、指定討論者によるコメント、参加者による全体討論等の概要を紹介する。


掲載論文等の内容や意見は、執筆者個人に属し、日本銀行あるいは金融研究所の公式見解を示すものではありません。

Copyright © 2006 Bank of Japan All Rights Reserved. 注意事項

ホーム