本稿では、複数種類の資産を原資産として持ち、その価格が、原資産価格間の相関(コリレーション)にも依存する金融派生商品(相関デリバティブ)を取り上げる。具体的には、相関デリバティブの典型例としてコンポジット・オプションを題材に選び、プライシング手法のエッセンスやリスク特性を解説するとともに、具体的な事例を基に、相関デリバティブのリスク管理手法に関する各種の論点を提供する。
キーワード:相関デリバティブ、コンポジット・オプション、ガンマ、クロス・ガンマ、クロス・ガンマ・リスク、相関変動リスク
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