ディスカッションペーパーシリーズ(日本語版) 2019-J-6

機械学習システムにおけるソフトウェアの品質評価の現状と課題

宇根正志、清藤武暢

機械学習を実装するシステム(機械学習システム)を活用する際には、その品質がビジネス要件を充足していることを予め確認しておく必要がある。ビジネス要件の充足度合いを評価するうえでは、機械学習システムにおいて判定や予測を実行するソフトウェア(判定・予測エンジン)の品質をどのように評価するかが重要であるが、従来のソフトウェアの品質評価の手法は、そのままでは適用できない場合が多い。こうした中、本稿では、判定・予測エンジンの品質評価に焦点を当てて、その研究動向や課題を説明する。そのうえで、金融分野で活用される機械学習システムの事例を対象に、判定・予測エンジンの品質を評価する際の留意点や課題を考察する。

キーワード:機械学習、ソフトウェア、品質評価


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