ディスカッションペーパーシリーズ(日本語版) 2013-J-2

ワークショップ「わが国企業の低収益性等の制度的背景」の模様

 日本銀行金融研究所は、2013年1月10日に「わが国企業の低収益性等の制度的背景」をテーマとしたワークショップを開催した。
 本ワークショップは、2012年12月に公表された日本銀行金融研究所ディスカッション・ペーパー「わが国企業の低収益性等の制度的背景について」(木下信行・日本銀行理事)の論文報告をもとに行われた。同論文は、わが国の企業は、収益性が低いうえに近年は多額の内部資金を抱える等、際立った財務特性を示していることを指摘したうえで、こうした現象に対する法制度の影響について分析したものである。
 本ワークショップは、同論文をもとに、学際的な観点からの議論を通じて、金融市場と企業および法制度の関わりについて考察し、今後のわが国の企業法制にかかる検討課題等を明らかにすることを目的として開催された。
 本ワークショップでは、はじめに同論文の著者より論文報告が行われた。続いて、コメンテーターによる論文に対するコメントがなされた後、自由討議が行われた。自由討議では、わが国の企業および企業法制が今後目指すべき方向性等について、さまざまな意見が呈され、最後に、座長よりワークショップ全体が総括された。

キーワード:わが国の企業の低収益性、コーポレート・ガバナンス、インセンティブ構造、ステークホルダー論、事業再生、企業買収


掲載論文等の内容や意見は、執筆者個人に属し、日本銀行あるいは金融研究所の公式見解を示すものではありません。

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