ディスカッションペーパーシリーズ(日本語版) 2007-J-2

低金利環境下でのフィット向上を目指した最近のイールド・カーブ・モデル群

藤原茂章

 本稿では、低金利環境下でのフィット向上を目指して開発された最近のイールド・カーブ・モデルについて、サーベイを行う。本邦に代表されるような低金利環境下では、バシチェック・モデルなどの古典的なイールド・カーブ・モデルはうまくフィットしないことが広く指摘されている 。このため、最近では、低金利でのフィッティングを目指したモデルの研究が多くなされている。代表的なものに、Black[1995]が提唱した金利を一種のオプションととらえる潜在金利モデルや、金利の状態を2つに分けて考えたスイッチング ・モデルがある。本稿では、これら2つのモデル、および、その派生モデル群について、そのエッセンスを紹介するとともに、各モデルの特徴点を比較 ・整理する 。

キーワード:イールド・カーブ・モデル、潜在金利モデル、スイッチング・モデル


掲載論文等の内容や意見は、執筆者個人に属し、日本銀行あるいは金融研究所の公式見解を示すものではありません。

Copyright © 2007 Bank of Japan All Rights Reserved. 注意事項

ホーム