ディスカッションペーパーシリーズ(日本語版) 2006-J-2

決済システムの理論的基礎 -フリーマン・モデルとその展開の紹介-

藤木裕、渡邉喜芳

 本稿は、Freeman [1996a] 以後発展した決済制度に関する一連の理論モデルを説明する。これらのモデルは、国内金融市場の一時的な流動性不足が資源配分に与える影響、流動性不足の財生産への影響、外国為替市場取引への影響などの考察に有益な示唆を与える。また、これらの分析を通じて、中央銀行による流動性供給が、資源配分の効率性を改善することを示すことができ、中央銀行機能の経済厚生改善効果に一定の理論的基礎を提供するものである。

キーワード:決済制度、貨幣需要、手形再割引


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