貨幣博物館 常設展示図録
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大外の行楽地でレジャーを楽しむという生活スタイルが広がった。見本86A Department Store Dining Room 近代「買い物双六 デパートメントストア」より市内1円均一のタクシーmemo「円タク」One Yen Taxiデパートの食堂メニューの一例 御子様用洋食 30銭ハヤシライス 15銭消費者に安い商品を提供する店を集めた公設市場を運営する自治体もあった。小樽の公設市場 小樽市総合博物館蔵1 Yen Bank of Japan NoteA Municipal Market大正末期から昭和初期にかけて出版された定価1円の文学全集。それまでに比べて格安だったため、出版ブームを巻き起こした。「二十四時家庭双六」より 国立歴史民俗博物館蔵One Yen Book『現代日本文学全集』家を回り注文を帳簿に記す御用聞きの商人公設市場10銭商店の価格「円本」豆腐の値段の一例(1919年)7銭公設市場の価格江戸時代からの伝統的な掛け取引も、引き続き行われていた。米、酒といった商品では商店の主人や従業員が顧客の家々を回って御用聞きと配達をし、月末などにまとめて支払う習慣が残っていた。The Use of Money in Modern Society1円で買えたもの日常の買い物御用聞きと掛け売り・付け買い1円1円札正から昭和初期にかけて、都市部では、鉄道沿線の住宅地に家族で住み、平日は電車で通勤する人々が増えていった。平日の夕方に駅前の商店街で食料品や日用品を買い、週末には都心のデパートや郊消費社会の広がりThe Emergence of an Urban Consumption Society10お金の使われ方

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