金融研究 第27巻第3号 (2008年8月発行)

会計制度改革の成果と課題:この10年を振り返って

古市 峰子

 本稿は、この約10年におけるわが国の会計制度改革の背景・目的、主な内容 およびこの間に設定された新たな会計基準の影響についてレビューするとともに、残された課題および会計制度改革のインプリケーションとして考えられる点について、整理・検討するものである。
具体的には、会計制度改革の主な背景・目的には、(1)金融ビッグバンに伴う情報開示強化の要請、(2)会計基準の国際的なハーモナイゼーション/コンバージェンスへの対応、(3)日本企業を取り巻く社会・経済環境の変化があり、これらに応えるために、主に、(1)会計基準の整備改善、(2)会計基準設定プロセスの見直しに伴う民間会計基準設定機関の設立、(3)監査・統制機能の強化がなされたことを述べる。そのうえで、残された課題について、(1)会計制度のあり方と、(2)会計基準の国際的なコンバージェンスという2つのやや総論的な観点から検討し、問題提起を行う。

キーワード:会計制度改革、会計ビッグバン、会計基準の国際的なコンバージェンス、新会計基準の影響、企業会計制度


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