金融研究 第21巻第2号 (2002年6月発行)

リアル・オプションの基本原理と経済学への応用について
─不確実性下の意思決定モデル─

代田豊一郎、馬場直彦

 リアル・オプション理論は、(1)埋没的費用、(2)経済環境の不確実性、(3)投資の意思決定を先送りする可能性、という3条件が揃う場合、投資を実行するタイミングが企業にとって選択変数となることを明らかにする。近年、リアル・オプション理論がさまざまな経済分野へと応用されている。そこで本稿は、リアル・オプション理論の考え方を簡単に説明した後、その応用例を展望する。

キーワード:リアル・オプション理論、設備投資、不確実性、不可逆性


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