金融研究 第21巻第2号 (2002年6月発行)

ワークショップ「資産価格変動と政策対応─両大戦間期の日本の経験から─」の模様

 日本銀行金融研究所では、2001年12月20日、「資産価格変動と政策対応―両大戦間期の日本の経験から―」と題するワークショップを開催し、主として3本の論文をもとに議論を行った。
 本ワークショップでは、戦間期と現代の経済の共通点、相違点を踏まえたうえで、現代の政策に対してどのようなインプリケーションが得られるかといった観点から、金融史、経済理論など関連する分野の専門家により、多角的な議論が行われた。具体的には、導入報告に続き、第1セッションでは、戦間期日本の経済変動と金融政策対応について、第2セッションでは、当時の地価変動と銀行貸出の関係について、また、第3セッションでは、当時の為替レート変動と輸出について検討した。最後の第4セッションでは、これらの議論を踏まえて戦間期経済の今日へのインプリケーションを中心に一般討論を行った。
 本稿では、導入報告および指定討論者のコメントの概要、ならびに各セッションにおける議論について紹介する。


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