金融研究 第21巻第1号  (2002年3月発行)

資産価格バブル、物価の安定と金融政策:日本の経験

翁 邦雄、白塚 重典

 日本経済は1980年代後半以降、資産価格バブルの発生・拡大と崩壊に伴い、非常に大きな景気変動を経験した。金融政策運営上の観点から資産価格バブルの生成と崩壊の問題を考えた場合、日本銀行はもっと資産価格変動を考慮すべきであったのだろうか。それとも資産価格の変動に惑わされずに、一般物価だけを念頭においたインフレーション・ターゲティング的な政策運営をすべきであったのだろうか。こうした判断を下すうえで、金融システム面の問題をどのように考慮すべきであったのであろうか。本稿はこれらの問題に暫定的な回答を出すことを企図したものである。

キーワード:金融政策、資産価格バブル、物価の安定、金融システムの安定、持続的な物価安定、政策ルール


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