金融研究 第20巻第2号  (2001年4月発行)

第3回情報セキュリティ・シンポジウムの模様
—情報セキュリティ技術の評価と信頼性—

 日本銀行金融研究所では、2000年11月22日、「情報セキュリティ技術の評価と信頼性」をテーマとして、第3回情報セキュリティ・シンポジウムを開催した。
 いわゆるIT革命が進展し、金融分野においてもインターネットや携帯電話を活用した新しいサービスが拡大する中で、情報セキュリティ技術の重要性が高まっている。オープンなネットワークを利用して銀行取引や証券取引を行う場合、利用者の真正性を確認したり、送受信される個人情報や機密情報を保護したりするためには、暗号、電子認証といった情報セキュリティ技術の活用が必要である。わが国の金融業界においても、このところ、勘定系システムへの暗号の導入や、キャッシュカードのICカード化など、情報セキュリティ技術を積極的に活用する動きが始まりつつある。こうした状況において、金融機関は、「信頼できる情報セキュリティ技術を適切に選択する」ことが必要となる。現在、情報セキュリティ技術を提供する側からは、安全性を評価し、信頼性を保証するためのさまざまな仕組みが提案されているが、情報セキュリティ技術を利用する側としても、こうした仕組みを的確に把握し、技術の選択に有効に活用していくことが求められている。
 今回のシンポジウムでは、情報セキュリティ技術が金融機関の実務に積極的に活用されつつあることを踏まえて、情報セキュリティ技術の安全性評価や信頼性確保の問題を取り上げた。
 本稿は、今回のシンポジウムにおけるキーノート・スピーチ、「暗号アルゴリズムの安全性評価と国際標準化」および「ICカードの安全性評価」を巡る2つのパネルディスカッション、「電子文書の送受信証明を行うためのプロトコルの研究動向と安全性評価」に関する研究発表、総括コメントの模様を紹介するものである。


掲載論文等の内容や意見は、執筆者個人に属し、日本銀行あるいは金融研究所の公式見解を示すものではありません。

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