ディスカッションペーパーシリーズ(日本語版) 2004-J-8

ワークショップ「会計上の負債と資本 —キャッシュ・アウトフローにかかるリスクの認識・評価」の模様

 日本銀行金融研究所では、企業会計に関する研究の一環として、2003年12月9日、「会計上の負債と資本 ─キャッシュ・アウトフローにかかるリスクの認識・評価」をテーマにワークショップ(座長:醍醐 聰・東京大学大学院経済学研究科教授)を開催した。
 本ワークショップは、企業のバランスシートの「貸方」に関わるいくつかの問題を取上げ、会計情報の有用性の確保・向上の観点から、企業の将来キャッシュ・アウトフローに関し、より経済実態に即した情報提供のあり方を探ることを目的として、会計学、ファイナンス理論、法律学といった様々な専門領域の先生方の参加を得て開催された。具体的には、(1)退職給付債務、施設・設備の閉鎖債務、債務保証といった長期的将来債務ないし不確実性の伴う債務に関して、負債の認識・測定をどう扱うべきか、(2)金融資産の流動化に関する会計処理において、留保された便益・リスクの資産・負債面での認識のあり方をどう考えるか、(3)負債と資本の中間的性格を有する金融商品の増加等に伴う「負債と資本の区分の流動化」といわれる現象にどう対応すべきかという3つの問題につき、それぞれ報告がなされ、それらを踏まえて討論が行われた。
 本稿では、本ワークショップにおける報告、指定討論者によるコメント、参加者による全体討論等の概要を紹介する。

キーワード:負債の認識・測定、閉鎖債務、金融資産の譲渡、財務構成要素、負債と資本の区分


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