金融研究第27巻第3号(2008年8月発行)
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ワークショップ「会計制度改革の成果と課題:この10年を振り返って」の模様

日本銀行金融研究所では、会計に関する研究の一環として、2008年3月4日、「会計制度改革の成果と課題:この10年を振り返って」をテーマにワークショップ(座長:斎藤静樹・明治学院大学教授)を開催した。
わが国における会計制度改革(いわゆる会計ビッグバン)の最初の成果ともいえる「連結財務諸表制度の見直しに関する意見書」が公表されてから、約10年が経過した。この間、わが国民間会計基準設定機関の新設や、国際会計基準策定の動きの加速化といった環境変化もあった。
約10年を経た現タイミングで、(1)1997年以降のわが国における会計制度改革が何を達成しようとしていたのか、(2)企業行動や経済活動にどのような影響を与えたのか、(3)どのような教訓を得られたのか、(4)何が課題として残されているのかをレビューすること、特に、その成果を踏まえつつ残された課題を論じることは、今後の会計制度のあるべき方向性を議論していくうえで有益であると考えられる。本ワークショップは、こうした問題意識のもとに開催された。
会計制度改革の成果と課題を論じるに当たっては、会計学だけでなく、法律学、経済学の観点からの評価・分析を行うことが有用であると考えられる。また、会計制度改革が、会計監査や企業経営・企業財務にもたらした影響を検討することも、今後の会計制度を考えていくうえで重要である。これらを踏まえ本ワークショップでは、会計学だけでなく、会計実務、法律学、経済学を専門領域とする先生方の参加を得た。
本稿では、本ワークショップにおける導入報告、パネリスト報告、参加者全員による全体討論等の概要を紹介する。


本稿の内容や意見は、日本銀行あるいは金融研究所の公式見解を示すものではありません。

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