金融研究第25巻第2号(2006年8月発行)
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英国の中央政府における内部統制について

橋口  和

 本稿は、英国の中央政府における内部統制のフレームワークの概要を紹介し、その特徴を検討することにより、公的部門において内部統制のフレームワークを構築する際に留意すべき点の整理を試みたものである。
 英国の中央政府各省庁の会計官(Accounting Officer)は、内部統制システムの維持の役割を担い、内部統制報告書を作成し、署名することが義務付けられており、当該報告書は、決算書類としての資源会計報告書の一部として、会計検査院を通じて、議会に提出されている。こうしたフレームワークでは、予算決算制度や業績評価制度の仕組みとの密接な関連を意識した制度設計が行われている。
 内部統制のフレームワークを構築する際には、その目的と担い手の責任の明確化、リスクや統制コストに関する認識の適切化、施策の効率性に関する研究の深化、監査主体における助言機能の発揮、統制事務に携わる人材の育成等の点について、留意することが必要であろう。

キーワード:内部統制、内部統制報告書、中央政府、会計官(Accounting Officer)、シャーマン報告書、ターンバル報告書、コーポレート・ガバナンス


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