◎ わが国の貨幣史 ◎
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■わが国独自の幣制の成立 …… 6.戦国武将の金銀貨
甲州金
(露一両金)
(16世紀)
金製
(品位81〜83%)
甲州金 [scale \5] 甲州金 2倍寸

戦国時代随一の産金地甲斐(甲州)を領有していた武田氏が、領内 通用の目的で発行した、わが国初の額面表示金貨(計数貨幣)。
 戦国時代中期(16世紀ごろ)には、鉄砲購入のためなど高額貨幣に対する需要の高まりを背景として、各地の大名により積極的に金銀の採掘が行われ、多くの金銀貨がつくられた。
 武田氏は領内の豊富な金を用いて、品質の純良な円形または長方形の金貨を発行した。この金貨は、甲州金と称されているが、甲州金の場合、その通用価値が重量を基準として定められるとともに、額面金額として表面に打刻されているところに特色がある。写真の金貨の額面は「壱両」である。
 このほか甲州金で採用されている額面単位は、
       「両」=約15g、
       「分」=1/4両、
       「朱」=1/4分、
       「朱中」=1/2朱、
       「糸目」=1/2朱中、
       「小糸目」=1/2糸目、
       「小糸目中」=1/2小糸目
という4進法・2進法によっている。この単位のうち、両・分・朱の4進法の単位は、江戸時代の幣制において金貨の単位として踏襲された。

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