◎ わが国の貨幣史 ◎
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■中国銭の使用 …… 5.私鋳銭貨の流通
私鋳銭
(鐚銭)
(12〜17世紀) 私鋳銭 私鋳銭
(元豊通宝) (永楽通宝)

渡来銭 (11〜17世紀)
銅製
元豊通宝 永楽通宝
元豊通宝 永楽通宝 [scale \5]

政府が貨幣を発行せず、渡来銭が流通した時代に、豪族や大商人達によって鋳造され、流通した貨幣。
 室町時代中期以降(14〜17世紀)は、大量に流入した渡来銭だけでは国内経済の拡大により増大した貨幣の需要を満たすことができなかったため、交換手段として私鋳銭も流通した。
 私鋳銭の鋳造方法にはさまざまなものがあるが、多くの場合、渡来銭と比べると品質が劣っていた。また、15世紀になると、渡来銭も、長年にわたる使用の結果、かけたり、ひび割れしたものがみられるようになった。これらや私鋳銭はともに「鐚銭(びたせん)」と呼ばれた。
 そして、15世紀半ば以降、鐚銭の受け取りを拒否したり、取り替えあるいは割り増しを要求したりする行為(撰銭えりぜに)が盛んとなり、幕府や大名領主はたびたびこれを規制したが、効果はなかなかあがらなかった。

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