◎日本銀行金融研究所貨幣博物館◎
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questions
  1. 江戸時代の金一両は今のお金のいくらくらいに相当するのですか?
  2. 江戸時代のお金の単位はどのようになっていましたか?
  3. 昭和○年の一円は今のお金のいくらくらいに相当するのですか?
  4. 五円玉や五十円玉にはなぜ穴があいているのですか?
  5. 日本の現行貨幣はどちらが表でどちらが裏ですか?
  6. 日本銀行券の肖像は誰が決めるのですか?
  7. 現行日本銀行券にある印章にはどのような意味がありますか?


answers
1.江戸時代の金一両は今のお金のいくらくらいに相当するのですか?
 江戸時代における貨幣の価値がいくらに当たるかという問題は、大変難しい問題です。なぜならば、当時と現在では世の中の仕組みや人々のくらし向きが全く異なっていて、現在と同じ名称の商品やサービスが江戸時代に存在していたとしても、その内容や人々がそれを必要とする度合いなどに違いがみられるからです。
 ただ、一応の試算として江戸時代中期の1両(元文小判)を、米価、賃金(大工の手間賃)、そば代金をもとに当時と現在の価格を比較してみると、米価では1両=約4万円、賃金で1両=30〜40万円、そば代金では1両=12〜13万円ということになります。
 また、米価から計算した金一両の価値は、江戸時代の各時期において差がみられ、おおよそ初期で10万円、中〜後期で3〜5万円、幕末頃には3〜4千円になります。
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2.江戸時代のお金の単位はどのようになっていましたか?
 江戸時代には、金貨、銀貨、銅貨の3種類の貨幣が使われていました(これを三貨制度といいます)。金貨は小判1枚の一両を基準とし、それ以下を4進法の単位で表す計数貨幣、銀貨は重さがそのまま貨幣としての価値である秤量貨幣、銭(銅貨)は1個が1文である計数貨幣として存在し、それぞれその時々の相場によって交換が行われました(1700年<元禄13年>から1842年<天保13年>までの幕府公定レートは金一両=銀60匁=銭4,000文でしたが、実際には時価相場で交換されていました)。
<三貨制度の体系図>
貨幣図
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3.昭和○年の一円は今のお金のいくらくらいに相当するのですか?
 過去の貨幣の価値が現在のいくらに当たるかというのは問1にもあるとおり、大変難しい問題です。 従って、正確な現在価値の算出はできませんが、企業物価指数が作成されている時期については、 企業物価指数がひとつの参考材料となります。この企業物価指数については、 日本銀行ホームページの「教えて!にちぎん>>金融の歴史、豆知識>>」をご覧ください。
 (例) 昭和2年の1円は今ではいくらくらいか(平成15年現在で試算した場合)
   ―昭和2年と平成15年の企業物価の年平均がそれぞれ1.099と
   637.4となるので、 この間の物価上昇率を求めると以下のようになります。
   637.4÷1.099≒580(円)
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4.五円玉や五十円玉にはなぜ穴があいているのですか?
 一番大きな理由としては、他の額面の貨幣と識別を容易にするためだと言えます。 明治4年に「円、銭、厘」という現代の貨幣制度になってから、初めて穴あき貨幣が登場したのは、五銭白銅貨が発行された大正6年のことですが、このときは誤用を避けるといった理由のほかに、偽造防止、素材金属の節約などの意味がありました。しかし、その後は、材料の価格以上に穴をあけるコストがかかるようになったため、節約の意味は失われるようになりました。
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5.日本の現行貨幣はどちらが表でどちらが裏ですか?
 貨幣の表・裏を定める法的根拠はありませんが、以下の経緯から一応「年銘のある方が裏」で、「その反対が表」という扱いをしています。
(日本貨幣の表・裏に関するこれまでの経緯)
@ 新貨条例および貨幣条例(明治4〜30年)の下では、新貨幣発行の都度、太政官布告で貨幣形式を「表」「裏」と明示のうえ一般に公示していました。
A 旧貨幣法(明治30.3.29 法律第16号)以降は、勅(政)令による様式公示に「表」「裏」の表示がなく、貨幣の表・裏を定める法的根拠はなくなってしまいました。
B 第二次世界大戦後、表裏の判別を大蔵省内で協議した際、明治30年の幣制改革までの経緯や旧貨幣法制定後も年銘が常に裏側(菊紋のない方)にあったことから、「年銘のある方が裏」「その反対が表」という扱いをすることになり、現在に至っています。
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6.日本銀行券の肖像は誰が決めるのですか?
 銀行券の肖像などの様式は、日本銀行法第47条Aに財務大臣が定め、公示する旨が定められています。
 例えば、昭和59(1984)年に発行された銀行券(一万円券、五千円券、千円券)の肖像選定に当たっては、

・ 実在の人物で業績があり、知名度が高いこと、
・ 史実考証面で明確な写真や肖像画があること、
・ 芸術家や文化人の採用が近年における世界的潮流となっていること、
・ 国際性があること、
・ これら3券種は同時改刷であったため、3券種統一テーマで選ぶこと、

などが考慮され、最終的には国立印刷局(旧財務省)のデザイン・彫刻の専門家の意見もあって、福沢諭吉、 新渡戸稲造、夏目漱石という明治以降の文化人トリオに決定しました。

 なお、2000年7月から発行された二千円券には、表面に守礼門が、裏面に源氏物語絵巻や紫式部が描かれていますが、図柄の選定に当たっては、故小渕元総理大臣が大蔵大臣(当時)と相談のうえ、決められたとのことです。
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7.現行日本銀行券にある印章にはどのような意味がありますか?
 券面の表面に押されているのは「総裁の印」(日本銀行総裁の印章)、裏面にあるのは日本銀行のお札の発行、回収などを担当する「発券局長」の印章です。

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