| @ユーロ紙幣・硬貨のプロフィール |
| 2002年1月1日から、欧州連合(EU:European Union)15か国中、12か国で流通が始まった欧州単一通貨「ユーロ」の紙幣・硬貨には、「欧州統合のシンボル」としてのデザインが取入れられています。 | |
●ユーロ紙幣のデザイン 7種類あるユーロ紙幣は、「欧州の時代と様式」というテーマでデザインされ、欧州に共通する文化的遺産を象徴的に表した架空の建築物が描かれています。また、種類ごとに大きさや色が異なります。 |
(表面)「欧州連合の開放性と協力の精神」を表す「窓」と「門」
Banknotes European Monetary Institute/European Central Bank |
(裏面)「欧州の市民どうし、欧州と世界の他の地域とのコミュニケーションの象徴」を表す「橋」
Banknotes European Monetary Institute/European Central Bank |
●ユーロ硬貨のデザイン 8種類あるユーロ硬貨には、片面はユーロ参加国共通、もう片面は各国独自のデザインが採用され、ユーロ参加国の協調と独自性の精神が表されています。また、大きさ、重さ、色、厚さ、縁の形状によって、どの額面の硬貨であるかを容易に区別することができます。 |
(共通のデザイン) 3種類のデザインが採用され、それぞれ「国境のない統合されたEU」(2、1ユーロ)、「独立した加盟国の集まりとしてのEU」(50、20、10ユーロセント)、「世界におけるEU」(5、2、1ユーロセント)、を表しています。
 coins European Commission |
(各国独自のデザイン) EUの旗にも取入れられている12の星を入れることを唯一共通の条件とし、各国が独自にデザインを決定しました。各国ともその国を象徴する図柄を採用しています。 各国のデザインの硬貨はこちらでご紹介しています |
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| Aユーロ導入までの歴史的経緯 |
| | 「EUROは1日にしてならず」・・・この言葉に表されるように「ユーロ」が誕生するまでには、1950年の「シューマン宣言」以来、欧州の経済通貨統合のため、参加各国は自国の利害を超えて様々な努力を長年にわたり積み重ねてきました。 |
| ●欧州経済通貨統合への歩み |
1950年、シューマン宣言(今日のEUの始まり) 1952−1958年、ECSC、EECなど発足 1967年、EC発足(ECSC、EECなど3つの共同体を統合) 1970年、ウェルナー・レポート(欧州の経済通貨統合の構想提示) 1979年、EMS発足(EC加盟国の為替相場安定を目指す通貨制度が発足) 1987年、単一欧州議定書(欧州単一市場創設の合意) 1989年、ドロール・レポート(EMUのための3段階アプローチ提示) 1990年、EMU発足(〜1999年 第3段階まで順次実施) 1993年、EU発足 1999年、11か国で「ユーロ」を導入(2001年1月にギリシャが参加) 欧州中央銀行制度(ESCB)が活動開始 2002年、通貨統合完了(ユーロ紙幣・硬貨の導入) |
| ●ユーロを支える欧州中央銀行制度のしくみ |
ユーロの通貨価値を維持し、通貨統合参加国がユーロ導入のメリットを享受するためには、欧州中央銀行制度(ESCB:European System of Central Banks)が適切に機能することが重要です。 1998年6月、欧州中央銀行(ECB:Euroean Central Bank)が設立され、ECBとEU加盟15か国の中央銀行によって構成される欧州中央銀行制度が発足しました。 |
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| B欧州貨幣史にみるユーロの源流 |
| 欧州貨幣の歴史を振返ると、特定の貨幣が国境を越えて欧州域内の広い地域で流通することがしばしばありました。ユーロがこうした欧州貨幣の伝統を基盤として創造されたものであることを、欧州貨幣史上の主な貨幣によりご紹介します。 | |
| ●西洋貨幣の原型〜テトラドラクマ(ふくろう)銀貨 (紀元前6世紀〜) |
紀元前6世紀頃、古代ギリシャの都市国家アテネでは、銀山の開発で得られた豊富な銀をもとに質の良い「テトラドラクマ」と呼ばれる銀貨を作り、周辺地域との取引に使うようになりました。この銀貨の「ふくろう」の模様は品質保証の印として広く認められ、ギリシャ世界のみならず、エジプトからアラブ地域にいたる広い地域で流通しました。 テトラドラクマ銀貨 ギリシャ1ユーロコイン |
●ローマ国家の隆盛とローマ貨幣の浸透〜デナリウス銀貨の誕生と広がり (紀元前3世紀〜) |
ローマ国家では、共和政から帝政期にかけて金・銀貨を基本とする統一的な貨幣制度が確立されました。ローマ貨幣としてアウレウス金貨やデナリウス銀貨などがよく知られ、これらは、ローマの勢力拡大とともに、地中海沿岸地域を中心に欧州各地で広く流通しました。 古代ローマのデナリウス銀貨 フランク王国のデナリウス銀貨 |
| ●中世イタリア商業都市の金貨〜フローリン金貨とデュカット金貨 (13世紀〜) |
十字軍の遠征がはじまった11世紀には東方貿易が一層発展し、北イタリアの商業都市が繁栄しました。13世紀になると、これら北イタリアの商業都市は、貿易取引のため独自に良質の金貨を発行するようになります。こうして生まれたフィレンツェのフローリン金貨、ヴェネツィアのデュカット金貨は、国際通貨として広く使用されるようになりました。 フローリン金貨 デュカット金貨 |
| ●大航海時代の銀貨〜世界に広がるターレル銀貨 (16世紀〜) |
15世紀になると、オスマン=トルコ帝国の地中海進出により、欧州ではそれまで東方貿易により流入していた金・銀が不足するようになりました。こうしたなかで、 ボヘミア(当時の神聖ローマ帝国)の峡谷ヨアヒムスタールで銀鉱山が開発され、その良質な銀で作られたターレル銀貨が、金貨に代わる貿易・商業用の高額貨幣としてヨーロッパ中で流通するようになりました。さらに、アメリカ大陸の発見によりメキシコやペル−などで銀鉱山が開発され大量の銀がもたらされるようになると、ターレル銀貨と同じ様式の銀貨は、大航海時代の波に乗って、新大陸やアジアなど世界中に広がっていきました。 ボヘミア ターレル銀貨 メキシコ8レアル銀貨 |
| ●各国独自の通貨発行 (18〜19世紀) |
18世紀末から19世紀にかけて近代国家が成立すると、欧州各国ではフランスのフラン、ドイツのマルクなど国内通用を基本とする各国独自の通貨が使用されるようになりました。これが現在に至る欧州各国独自の通貨の源です。 フランス・フラン ドイツ・マルク |
●欧州経済統合の背景〜世界大戦による欧州の荒廃 欧州経済統合の始まりとされる「シューマン宣言」(1950年)は、平和維持の重要性と、そのために欧州各国の協調が不可欠であることを強調しています。この背景には、当時、欧州が第一次世界大戦(1914〜1918年)、第二次世界大戦(1939〜1945年)の主戦場となり、戦勝国、敗戦国ともに荒廃したことへの反省がありました。
 ドイツ100兆マルク紙幣 |
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| C消え行くユーロ参加12か国の紙幣・硬貨 |
| ユーロ紙幣・硬貨の導入とともに、長年欧州の人々に親しまれたユーロ参加12か国の紙幣・硬貨はその役目を終えることとなります。 | |
| ●各国通貨からユーロへの切り替えについて |
・遅くとも2002年2月28日までには、現金による支払いはユーロへ切り替えられ、旧紙幣・硬貨は回収されます(国により切り替えの期限は異なります)。 ・2002年12月31日までは、ユーロ参加国の中央銀行や市中銀行などのいずれかの窓口で、旧紙幣・硬貨からユーロへの両替ができます(両替時の手数料の有無や両替期限の延長など国により対応は異なります)。 |
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