日本銀行金融研究所貨幣博物館
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FAQ

Q3.渡来銭やびた銭と呼ばれる貨幣とはどのようなものですか?

A3.渡来銭とは、東アジア(主に中国)から日本へ渡ってきた銭貨のことです。日本では10世紀末から16世紀まで国家による銭貨鋳造が行われず、12世紀以降渡来銭が貨幣として広く流通しました。16世紀後半には、こうした銭貨を「ヒタ(びた)」と呼んでいた例があります。当時、「ヒタ(びた)」は良質とされた永楽通宝(明銭)よりは質が劣るものの、広く流通していた銭貨であり、必ずしも質の悪い銭という意味で使われていなかったと考えられています。びた銭(鐚銭)が質の悪い銭という意味で使用されるようになったのは、これよりあとの時代とされています。