◎日本銀行金融研究所貨幣博物館◎
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日本銀行本館建築と『日本銀行新築場沿革図』について
 
■永代橋から日本橋へ

 日本銀行は、1882(明治15)年10月10日、永代橋際(現在の日本橋箱崎町)の旧北海道開拓使(1869<明治2>年7月設置〜1882年2月廃止)物産売捌所の建物を本店として開業しました。 永代橋の本店は、既存の建物を借用したもので、本店建物としては手狭で、官庁や商業・金融の中心地からも離れていました。 このため、開業の翌年、「東京の中央部に店舗を新築すること」を決定し、候補地の検討を開始しました。
 日本銀行が本店新築にあたり選んだ場所「東京の中央部」は、現在の本店がある日本橋本石町(当時の日本橋区本町・本両替町)でした。五街道の起点で、交通・商業の中心地であった日本橋には、当時、駿河町の三井銀行、兜町の第一国立銀行をはじめ、多くの金融機関が集まっていました。また、常磐橋を渡ると印刷局をはじめとする官庁街が広がっていました。

 日本銀行の新たな本店は、東京駅などの作品で有名な辰野金吾によって設計され、1890(明治23)年に着工し、1896(明治29)年3月に落成して、同年4月に永代橋際の店舗から移転しました。

 ■新本店の敷地取得


■『日本銀行新築場沿革図』

 ここでは金融研究所アーカイブが所蔵する『日本銀行新築場沿革図』の17枚の写真をご紹介します。現在残されている原資料は、焼き付け写真が巻物に貼付された軸物の形態です。写真の上部に撮影年月日が手書きで記され、1890(明治23)年9月の着工から落成直前の1896年1月までの約6年半、大凡半年毎に12回撮影されています。
 建物を上から俯瞰した写真が多く、撮影のために大きな櫓が組まれたものと考えられます。またほとんどの写真が2枚の写真を合成したものとなっています。

 工期後半の写真には職人のほか、背広に山高帽を被った人や、羽織袴姿の人がカメラの方向を向いて並んで写っているものが見られます。日本銀行本館の建築が日本人建築家による最初の国家的建築であったこともあり、このような記録写真が残されたと考えられます。写真からは本館の建築過程が明らかになるだけでなく、周囲の日本橋の土蔵造りの街並みも撮されており、様々な観点から貴重な記録ということができます。

 ■『日本銀行新築場沿革図』へ

 ■竣工当時の建物配置図


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『日本銀行新築場沿革図』の写真を出版あるいは研究等でご利用の際は、所定の手続が必要となりますので以下のアドレスへご連絡ください。
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解説は関係資料を元に日本銀行金融研究所貨幣博物館が作成いたしました。


18900926 18910502 18910901 18920310
1890年9月26日 1891年5月2日 1891年9月1日 1892年3月10日

18920901 18921030 18930118 18930911
1892年9月1日 1892年10月30日 1893年1月8日 1893年9月11日

18940518 18941205 18950814 18950814
1894年5月18日 1894年12月5日 1895年8月14日 1895年8月14日其二

18950814 18960118 18960118其三 18960118其四
1895年8月14日其三 1896年1月18日 1896年1月18日其二 1896年1月18日其三

18960118      
1896年1月18日其四

関連リンク
 ・貨幣博物館特別展「日本橋の風景―明治期にちぎんの建築記録写真から―」 
 (「これまで開催した企画展・テーマ展」コーナーへ)


 ・日本銀行落成之図(貨幣博物館「これまで開催した企画展・テーマ展」コーナーへ)

 ・大日本帝国政府日本銀行全景(貨幣博物館「これまで開催した企画展・テーマ展」コーナーへ)

 ・日銀バーチャル見学ツアー(日本銀行ホームページ)


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