貨幣博物館 常設展示図録
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「円」とにちぎん 8913戦後インフレPostwar Ination二次世界大戦の戦費や戦後の復興のための費用を日本銀行が発行する銀行券でまかなったため、お金の発行が急増し、急激なインフレが発生した。短期間のうちに価値が目減りする紙幣は、受け取りを拒否されることもあった。第1946(昭和21)年、政府は、通貨量の増加とインフレの進行を抑えるため、それまで流通していた銀行券の通用を停止し、新しい銀行券(「新円」)による預金の引き出しを厳しく制限した。その後、復興費用を日本銀行券の増発によりまかなったことから激しいインフレが再燃した。1949年にドッジ・ラインとよばれる緊縮政策がとられ、インフレは収束した。新円切替えとインフレの再燃[戦後の新しい日本銀行券] Bank of Japan Notes After World War II1946年3月以後、それまで使われてきた銀行券は通用停止となり、代わりに新しい日本銀行券(新円)が発行されることとなった。[新円切替え時の応急措置] Emergency Measures for the Introduction of New Yen Notes通用力を失う旧銀行券の代わりに発行された新銀行券の供給不足を補うため、1946年10月末までは証紙を貼った旧銀行券を新銀行券とみなし流通させた。証紙貼付銀行券Revalidated Old Note with a Sticker1946年銀行券証紙Stickers to Revalidate Notes Which Had Become Invalid Under the Extraordinary Imperial Ordinanceof Feb. 19461946年日本銀行券 A百円券100 Yen Bank of Japan Note1946年日本銀行券 A十円券10 Yen Bank of Japan Note1946年見本見本新円切替えと人々の生活Daily Life Under Compulsory Depositing and the Introduction of the New Yen

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