貨幣博物館 常設展示図録
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「円」とにちぎん 839金本位制の導入欧米システムへの本格的参加Adoption of the Gold Standard金本位制とは?What Is the Gold Standard?本位制とは、円やドルといった自国のお金の価値を一定量の金と結びつけ、金と自国のお金との交換(兌換)を保証する制度である。19世紀後半から20世紀初めにかけて、イギリスをはじめ世界の主要国は金本位制を採用していた。日本も1897(明治30)年に金本位制を導入した。金日本政府は、1897年に「貨幣法」を制定し、金0.75gを1円と定めた。金本位制のもとで発行された日本銀行券は、金貨との兌換が保証された「日本銀行兌換券」となった。金本位制のもとで発行された日本銀行券二十円金貨 20 Yen (Gold)十円金貨 10 Yen (Gold)五円金貨 5 Yen (Gold)甲十円券10 Yen Bank of Japan Note1899年「此券引換ニ金貨拾圓相渡可申候也」と書かれている。十円金貨 10 Yen (Gold)=貨幣法による新しいお金◆新貨条例(1871年)による金貨の扱い新貨条例制定から貨幣法制定までの間に、銀に対する金の価値は世界的に約2倍となり、金1.5gは約2円になった。そこで、新貨条例(金1.5g=1円)に基づく金貨は、貨幣法のもとでは額面の2倍で通用することとされた。◆金本位制導入の効果金本位制のもとにあった国々の間では、固定された為替レートで自由に資金のやりとりができた。日本も金本位制を導入した後、貿易や金融の面で欧米諸国などとの結びつきが強まった。

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