貨幣博物館 常設展示図録
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 近代787乱発される紙幣紙幣価値の下落Over-Issuance of Paper Money西南戦争と松方財政The Seinan Civil War and the Value of Paper Money南戦争の戦費などをまかなうため、政府紙幣や国立銀行紙幣が増発された。紙幣価値が下落するなか、1881(明治14)年に大蔵卿となった松方正義は、紙幣価値の回復を目指し、増税や官営事業払い下げなどにより、金貨・銀貨の蓄積と紙幣の回収を進めた。西西南戦争は、明治政府の方針に反対する旧薩摩藩士族の一部が、西郷隆盛を押し立てて起こした。西郷軍も、これを鎮圧しようとした明治政府も、紙幣発行により戦費を調達した。西南戦争の際に発行された紙幣西南戦争の様子を描いた錦絵memo国立銀行紙幣 第十五国立銀行The 15th Japanese National Bank Note最大の国立銀行であった第十五国立銀行は、鉄道事業への投資を主な目的に華族(旧大名)により設立された。しかし設立当初は、西南戦争の戦費調達のための政府への貸出が主な業務となった。西郷軍が発行した紙幣 西郷札Military Note Issued by Anti-Government Forces in the Seinan Civil War of 18771877年政府紙幣 新紙幣New Government Note左上に西郷札の図柄や額面などが書かれている。

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