貨幣博物館 常設展示図録
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「円」とにちぎん 75銭・厘単位で流通させた藩札明治政府は、小額貨幣である銅貨より金貨・銀貨の製造を優先させた。小額貨幣の不足を補うため、新しいお金の単位で5銭未満1厘以上に相当する藩札や府県札に新しい額面の印を押し、通用させた。備後福山藩札2 Fun Fukuyama Clan Note銀二分札↓1厘藩札の引替え藩札や明治維新後に発行された府県札は、引替え準備高(金貨・銀貨の手持ち準備)などをもとに定められた引替え価格により、新紙幣および小額貨幣に交換された。引替えの際、藩札の価格には藩によって大きな開きがあった。信濃松代藩札1 Ryo Matsushiro Clan Note金一両札↓88銭9厘薩摩鹿児島藩札1 Ryo Kagoshima Clan Note金一両札↓32銭2厘大蔵省印Seal of the Ministry of Finance明治政府発行の「両」建て紙幣の引替え太政官札1 Ryo Note Issued by the Cabinet金1両新紙幣「明治通宝札」1 Yen New Government Note1円明治政府発行の貨幣と両替屋の店頭Money Issued by the Meiji Government and the Counter of a Moneychanger伊勢度会府札1 Momme Watarai Prefectural Note銀一匁札↓1銭4厘これらの藩札などは1879年までに新紙幣および小額貨幣と引替えられた。

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