貨幣博物館 常設展示図録
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 近代703明治維新期のお金Money Issued Right After the Meiji Restoration明治政府・藩などが発行したお金Money Issued by the Meiji Government, Individual Clans and Prefectures政府は匁建て銀貨の通用を停止したが、藩札の発行は認めたほか、政府自身も両建ての金貨・銀貨・紙幣を発行した。社会の混乱が続くなかで新政府や藩などが増発した紙幣の価値は下落した。新財政基盤が確立していなかった明治政府は、旧幕府軍との戦費調達などのため両建ての紙幣を発行した。貨幣製造を担う政府の貨幣司のもとで、旧幕府時代と同種類の金貨・銀貨がつくられた。含まれる金銀の割合が低く、偽造された貨幣が出回るなど、円滑な商取引の障害になった。明治政府が発行した「両」建ての紙幣貨幣司による金貨・銀貨太政官札 金十両札10 Ryo Note Issued by the Cabinet1868年民部省札 金一分札Note Issued by the Mimbusho Ministry1869年日本で初めて全国的に流通が認められた紙幣で、両を単位とする。金札とよばれたが、金貨との交換は保証されていなかった。両未満の小額貨幣不足を補うため発行された。二分金Kaheishi Nibukin(Gold)1868年一分銀Kaheishi Ichibugin(Silver)1868年一朱銀Kaheishi Isshugin(Silver)1868年裏裏裏裏裏

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