貨幣博物館 常設展示図録
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幕末の貨幣事情の風刺画memo「円」とにちぎん 69幕末期に地方で発行された金属貨幣幕府は原則として藩が金属貨幣を発行することを認めていなかったが、幕末にかけて主に小額貨幣の不足を補うため 幕府の許可を得て金属貨幣を発行する藩が相次いだ。出羽秋田藩秋田封銀(銀)Akita Fugin(Silver)陸奥盛岡藩細倉当百銭(鉛)Hosokura Tohyakusen(Lead)出羽米沢藩米沢鉛銭(鉛)Yonezawa Namarisen (Lead)出羽秋田藩秋田鍔銭(銅)Akita Tsubasen(Copper)常陸水戸藩水戸虎銭(銅)Mito Torasen(Copper)薩摩鹿児島藩琉球通宝(銅)Ryukyu Tsuho(Copper)「マケロマケヌ 売買大合戦」幕末開港後の物価の高騰を、小判(右上)を大将とする貨幣軍と米俵(左上)を大将とする商品軍の戦い(「値段を負けろ」「いや負けぬ」)として描いた風刺画。右には洋装の外国銀貨や和装のさまざまな日本の貨幣が描かれ、当時の貨幣事情がうかがわれる。

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