貨幣博物館 常設展示図録
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 近世60節季払いSeasonal Payment 戸時代後半には、全国的な商品流通が活発になった一方で、流通していたお金の量は不足気味で、また、季節により必要なお金の量に波があった。こうしたなかで、食料などを「付け」「掛け」で買い、盆暮れや収穫期などにまとめて支払う「節季払い」の慣習が広がっていった。江15お金の使われ方Money and Daily Life in the Edo Era [買い物と通かよい帳ちょう] Account Books for Daily Shopping顧客は「通帳」を持って店へ行き、通帳に月日・品名・金額などを記入してもらうこと(「付け」)で酒や野菜などを買った。現在のボーナス一括払いと同じように、支払いは盆暮れや秋の収穫期などにまとめて行った。[さまざまな通帳] Various Account Books1つの家で、八百屋や酒屋などそれぞれの商店の通帳を持っていた。支払いが終わると支払い済みの印がつけられた。酒御通萬御通八百物御通呉服物御通[大晦日は一日千金] Payments on the Last Day of the Year『世間胸算用』井原西鶴『世間胸算用』の副題は「大晦日ハ一日千金」である。集金日である大晦日に場面を設定し、金銭をめぐり展開する借金取りや町人の悲喜こもごもの生活を描いている。[通帳と酒樽を持った小僧]A Shop Boy Holding an Account Book and a Sake Barrel「中村芝翫九変化ノ内〈酒屋の小僧〉」 国立歴史民俗博物館蔵

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