貨幣博物館 常設展示図録
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 近世54藩札の移り変わりTransformation of Clan Notes札は、藩が幕府の貨幣や米など価値のある物との交換を保証し、領内で通用させた紙幣である。藩札の発行は17世紀後半から始まり、明治時代初めまでに西日本を中心に200余の藩が藩札を発行した。藩内外の有力商人が発行を請け負うこともあった。藩13お札をつかう各藩で発行された紙幣Issuance of Clan Notes初期の藩札[17世紀後半に発行された藩札]Clan Notes Issued in the Late 17th Century[さまざまな単位の藩札]Clan Notes of Various Units藩札の広がり幕府は1730年に藩札の使用禁止を解除し、再び全国で藩札が発行されるようになった。藩札はさまざまな単位で表示され、金属貨幣の単位のほか米や地方の特産品を単位とするものもあった。尾張名古屋藩札Nagoya Clan Note両建て(金)Unit of Gold(Ryo), Hachinohe Clan Note陸奥八戸藩札匁建て(銀)Unit of Silver(Momme), Kanazawa Clan Note加賀金沢藩札文建て(銭)Unit of Copper(Mon), Morioka Clan Note陸奥盛岡藩札銭せん匁め札Unit of Copper(Semme), Akizuki Clan Note筑前秋月藩札米札Unit of Rice, Saga Clan Note肥前佐賀藩札概要(紙幣をおろそかにしてはいけない。金額の多少にかかわらず大切にせよ。贋造したものは処罰する)幕府は1707年、幕府が発行する金属貨幣の流通を促すため、藩札の使用を禁止したが、その頃までに40以上の藩が藩札を発行していた。越前福井藩札Fukui Clan Note「大目札」高額札の意味札元「両替座」「駒屋善右衛門」「荒木七郎右衛門」銀貨との引替所発行藩名「福居」越前福井藩額面「銀拾匁」裏発行年代「寛文」(1661-1672年)

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