貨幣博物館 常設展示図録
43/101

 近世40「改鋳」とは?What Is Reminting?鋳とは、金属でつくられた貨幣の重さや、貨幣に含まれる金銀などの割合(品位)を変えることである。江戸時代には、何度も改鋳が行われた。幕府は、多くの改鋳で貨幣の重さや含まれる金銀の割合を減らした。8金貨の改鋳お金の質と量を変えるRemintings of Gold Coins金貨の移り変わり  小判 最初につくられた慶長小判と最後につくられた万延小判とを比べると、1両の重さは約1/6になり、含まれている金の量は約9割減った。元禄の改鋳5代将軍綱吉に仕えた荻原重秀は、貨幣の流通量を増やし、また改鋳で得た利益(出目)で寺社造営や明暦の大火後の江戸復興などに伴う財政赤字を埋め合わせた。慶長小判Keicho Koban1601年品位84%重さ18g正徳・享保の改鋳6代将軍家宣・7代将軍家継に仕えた新井白石は、貨幣の悪鋳が将軍の威信低下につながっていると考え、威信回復のため貨幣に含まれる金銀の含有量を慶長金銀と同等とした。元禄一分金GenrokuIchibukin元禄小判Genroku Koban1695年品位57%重さ18g元禄二朱金GenrokuNishukin正徳小判Shotoku Koban1714年品位84%重さ18g正徳一分金Shotoku Ichibukin享保小判Kyoho Koban1715年品位87%重さ18g享保一分金Kyoho Ichibukin宝永一分金Hoei Ichibukin宝永小判Hoei Koban1710年品位84%重さ9g慶長一分金Keicho Ichibukin小判と一分金小判(1両)と一分金(1/4両)とは常に同時に発行され、重さも金の含有量も正確に4:1につくられている。改

元のページ  ../index.html#43

このブックを見る