貨幣博物館 常設展示図録
29/101

 中世26琉球の銭貨Ryukyu Coins琉球(現・沖縄県)では、独自の銭貨がつくられたほか、渡来銭も使われた。大量の銭貨を蓄える慣習はなかったこと、また南宋や明で発行された大銭(大型で一文銭より高額面の銭)が使われたことなどが明らかになっている。封印銭Sealed Hatomesen鳩目銭400~1,000枚に細縄を通し、結び目に封をしたものである。鳩目銭Hatomesen鳩の目のような形をした小型の無文銭。琉球では16世紀頃から使われたとされる。「びた」に秘められた歴史江戸時代以降に「鐚銭」の文字が当てられた「びた銭」は質の悪い銭貨を指すものとされてきた。しかし、16世紀後半においては「びた銭」が必ずしも質の悪い銭貨を指すわけではなかった。memo(東日本の事例)※島銭Shimasen14~15世紀独自の銭文をもつものが含まれる。加治木銭Kajikisen16~17世紀大隅加治木郷(現・鹿児島県)でつくられたとされる。裏面に加・治・木のいずれかの文字のあるものが多く、銭文は「洪武通宝」が多い。裏裏裏大世通宝Daise Tsuho世高通宝Sedaka Tsuho琉球でつくられた銭貨。日本で銭貨をつくる無文銭と鋳型(複製)16世紀半ば~後半堺環濠都市遺跡(大阪府)出土原資料:堺市文化財課蔵永楽通宝の枝銭(複製)15~16世紀 村松白根遺跡(茨城県)出土原資料:東海村教育委員会蔵memo※びたはイメージ画像

元のページ  ../index.html#29

このブックを見る