貨幣博物館 常設展示図録
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 古代184銭にかわる米と布銭貨発行の停止Rice and Cloths in Place of Coins古代銭貨の移り変わりTransformation of Ancient Coins代には、7世紀後半の富本銭をはじめとして13種類の銅銭が発行されたが、材料となる銅の産出量が次第に減少したことなどから銅銭が小さく粗悪になり、人々から嫌われていった。10世紀半ばの乾元大宝を最後に銅銭は発行されなくなり、米や絹などがお金として使われた。古8世紀末以降、産銅量の減少にともなって銭貨は次第に小さく粗悪になっていった。隆平永宝Ryuhei Eiho796年富寿神宝Fuju Shimpo818年承和昌宝Jowa Shoho835年長年大宝Chonen Taiho848年饒益神宝Nyoyaku Shimpo859年貞観永宝Jogan Eiho870年流通している銭貨の価値が低下すると、国家は短い間隔で新しい銭貨を発行して銭貨の価値を維持しようとした。次々と発行された銭貨9世紀末以降の銭貨は、鉛を多く含む粗悪なものとなった。使われなくなる銭貨『日本紀略』には、987年に国家が人々に銭貨の使用を強制しようとしたことや、銭貨が広く流通するように寺院に祈祷させたことが記されている。7世紀後半から8世紀半ば、銭貨は唐の開元通宝の規格に合わせてつくられ、都や畿内を中心に使われた。[古代に発行された銭貨] Ancient Copper Coins寛平大宝Kampyo Taiho890年延喜通宝Engi Tsuho907年乾元大宝Kengen Taiho958年富本銭Fuhonsen7世紀後半奈良文化財研究所蔵万年通宝Man’nen Tsuho760年和同開珎Wado Kaichin708年神功開宝Jingu Kaiho765年memo

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